単に巻き爪をなおすだけの仕事でなく

石工の昔話から学ぶモチベーションの違い

このような話を聞いたことがありますか?

昔あるところに、3人の石工がいました。ある旅人が彼らに「何をしているのですか?」と尋ねました。

最初の石工はこう答えました。「私はただ石を切っているだけだ。」彼の仕事は単純で機械的な作業として捉えられ、そこには特別なやりがいや喜びは感じられませんでした。彼は目の前の仕事にただ従事しているにすぎず、その先にある目的や意義について考えることはありませんでした。

次に、二人目の石工に同じ質問をすると、彼はこう答えました。「私は自分の生活のために働いている。家族を養うためにこの仕事をしているんだ。」彼にとって仕事は生活のための手段であり、そこには生活を支えるための強い動機がありましたが、それ以上の深い意味を見出すことはありませんでした。

最後に、三人目の石工に同じ質問をすると、彼は誇り高くこう答えました。「私は大聖堂を建てているんだ。」彼は自分の仕事を単なる石を切る行為としてではなく、壮大な建築物の一部として捉えていました。彼にとっては、自分の仕事が社会に貢献する大きな意味を持ち、その意識が仕事に対する情熱ややりがいを引き出していたのです。

この話は、どんな仕事もその捉え方によって、単なる作業から、やりがいや意味のある仕事へと変わることを示しています。巻き爪技療士という職業も同様に、その価値をどのように捉えるかによって、そのモチベーションと職業への意識が大きく変わると思います。


巻き爪技療士の役割

巻き爪技療士は、一見すると「ただ巻き爪を治す仕事」として捉えられるかもしれませんね。実際に、巻き爪の治療は日々のルーティンの中で行われるため、単調に感じることもあるかもしれません。

しかし、巻き爪技療士の仕事にはそれ以上の深い意味と責任があると考えています。

巻き爪は見た目には小さな問題のように思われがちですが、放置すると歩行に支障をきたし、重症化すれば感染症や炎症を引き起こすこともあります。特に糖尿病患者や免疫力が低下している人にとっては、巻き爪が引き金となり足の切断を招き、介護問題や深刻な健康問題に繋がることもあるのです。したがって、巻き爪技療士は単に爪を処置するだけでなく、患者の生活の質を守り、さらには深刻な病気を予防するという重要な役割なのです。


健康を支える使命

巻き爪技療士の職業は、石工の昔話の三人目の石工に似た視点で捉えることができます。巻き爪の治療を単なる爪のケアではなく、患者の健康全体を支える重要な仕事として理解することで、そこにやりがいや使命感が生まれる仕事だなぁと常々感じます。

特に女性の40〜60代という年代は、巻き爪や足のトラブルなどが非常に顕著化してくる時期です。この年代の女性は、更年期によるホルモンバランスの変化や、加齢に伴う筋力低下、足の骨の骨格崩れなどが原因で、足のトラブルが増える傾向があります。足のトラブルが歩行困難や姿勢の乱れを引き起こすと、全身の健康にも悪影響を与える可能性があるため、早期のケアが必要不可欠です。もちろん女性だけでなく、男性も同様です。

巻き爪技療士が、ただ爪を平たく矯正し処置するだけでなく、患者の健康寿命やQOLに寄与するという視点を持つことで、その仕事に対するモチベーションも上がり、やりがいに満ちてくることでしょう。我々の手によって患者の足元が健康に保たれることで、患者自身がより活動的になり、日常生活を快適に過ごせるようになるのです。


国民病「糖尿病」対しても

巻き爪の矯正・治療は、実は「予防医学」の一環でもあります。巻き爪が悪化する前に治療を施すことは、さらなる健康問題を未然に防ぐための重要な取り組みです。巻き爪技療士は、患者に対して「早期発見、早期治療」の重要性を伝え、自己管理の意識を高める役割も担っています。

例えば、糖尿病患者の場合、足の血行不良が原因で小さな傷(潰瘍)が大きな問題に発展するリスクが高く、巻き爪が原因でできた傷から壊死や感染症が広がる可能性もあります。巻き爪技療士が日々患者様の足を拝見し、早期にその問題に気づけることでも、必要に応じて医療機関への紹介や受診を促し、大きな問題に至る前に予防ができるのです。


巻き爪技療士の誇りとやりがい

巻き爪技療士として働く人々は、石工の話の三人目の石工のように、自分の仕事に誇りを持って仕事をしてもらいたいと考えてます。単に巻き爪を直すのではなく、人々の健康と生活の質を向上させるための重要な一翼を担っているのです。

巻き爪技療士の仕事は、巻き爪や陥入爪などの爪の短期的な症状の改善だけでなく、長期的な健康維持の観点からも非常に意義深いものです。

私たちと一緒に

大聖堂の石を一つ一つ丁寧に積み上げるように、

患者様の大切な健康という「大きな建物」を支えていきましょう。

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